認知症の方とその予備群は、高齢者の約4人に1人と言われています。全国の認知症の方は、平成24年では約462万人、約7人に1人ですが、平成37年には約700万人、約5人に1人になると予測されています。
認知症は、年齢が高くなると誰にでも起こりうる病気で、自分や家族が認知症になった場合、いかに暮らしていくか、元気なうちから考えておく必要があります。
問合せ: 岩見沢保健センター(4西3 であえーる岩見沢内)TEL 25局5540
●理解を深めよう
〝認知症ケアパス〞を知っていますか?何かを思い出せないとき、「これは老化による物忘れ?それとも認知症?」と考えてしまうことがあるかもしれません。そういった、認知症と疑われる症状がある場合にどこに相談したらよいか、また、その進行や状態に応じて、どのような医療や介護サービスを利用できるのかを示したガイドブックです。
認知症とは何なのか、認知症のサインに気づいたら、認知症の方への接し方、認知症の予防などが分かりやすく説明してあり、認知症に関するチェックページもあります。
認知症の方やその家族が、できる限り住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、ぜひご活用ください。
●市の取り組み
認知症の方は支えられる側と決めつけるのではなく、認知症の方が認知症とともに、より良く生きていくことができるような地域づくりが必要です。そのため市は、次のような取り組みを行っています。
認知症は脳の病気です。生活習慣の改善によって、ある程度予防が可能で、早く気づいて受診することや対応することで、症状を軽くしたり、進行を遅らせたりすることができます。そして、毎日の生活における家族の対応も重要です。家族の方が、認知症をしっかりと理解し、向き合い、本人との信頼関係を築くことがとても大切です。
↓
□認知症の方とその家族
○認知症ケアパスの配布窓口
・岩見沢保健センター
・市高齢介護課
・北村・栗沢両支所市民福祉課
・幌向・朝日・美流渡・有明交流プラザの各サービスセンター※市ホームページからもダウンロードできます。
○見守りSOS ネットワーク〝ほっとスマイルネット〟
行方不明になった高齢者などの早期発見・保護のため、警察署、市、消防署、交通機関などが連絡体制を組んでいます。発見後は、地域包括支援センターなどによる、高齢者および家族へのケアなど、適切な支援を提供しています。
家族
連絡 ↓↑ 発見
連携
・岩見沢警察署 TEL 22局0110
・捜索協力 岩見沢地区消防事務組合
・情報提供 交通機関、報道機関など
・情報集約 岩見沢市高齢介護課
○岩見沢保健センター
認知症の予防や早期発見の事業を行っています。
また、地域の力を高めるために、認知症の知識の普及、地域主体である地域サロンといった、通いの場の支援などを行っています。いずれの取り組みも、広報いわみざわの〝情報ひろば〟でお知らせしています。
・介護予防事業
地域における健康教育。はつらつシニア講座など
・認知症サポーター養成講座
認知症を理解し、できる範囲で応援する人を増やすため、企業・学校・地域で実施。7月1日現在、8,359人が受講
・脳イキイキ度チェック
物忘れが多いなど、気になる症状がある方を対象とした脳の元気度が分かるテスト
・認知症サポーターステップアップ講座
認知症サポーターの中で、地域などで活動できる方に認知症の知識を深め、対応を学ぶ講座
※詳しくは、20 ページ参照。
○地域包括支援センター
高齢者の介護・福祉・保健医療に関する総合的な相談窓口で、自立した生活を支援します。〝認知症地域支援推進員〟を配置し、虐待被害の防止、成年後見制度利用の支援、悪質商法の被害防止に努めています。
○認知症地域支援推進員
地域において認知症の方を支援する体制づくりや関係機関との連携強化を役割としており、認知症ケアパスの普及や認知症カフェ※の協力などを行います。
※認知症カフェ
介護負担の軽減など家族への支援を目的に、認知症の人や家族、専門職などが集い、情報交換や相談ができる場所
↑ ↓ 引き継ぎや情報交換
○認知症地域支援推進員
認知症の早期診断、早期対応に向け、認知症の方やその家族の相談内容に応じて、必要な医療や介護サービスの検討や調整を図り、自立した生活のサポートを行います。