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笑顔は安心のバロメーター子どもも親も笑顔でいられるように

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北海道岩見沢市

子ども・子育て支援。どうしても、未就学児対象というイメージが強いのではないでしょうか。
入学後は、学校でと思いがちですが、小学校入学後も、市はさまざまな子ども・子育て支援を行っています。
どんな取り組みがあるのか気になりませんか?今月号は、小学校入学後の子ども・子育て支援にスポットを当てました。
●働く保護者を支援
学校から帰っても、仕事などで保護者が家にいない。そんな小学1年から3年生までの子どもたちが利用できる〝放課後児童クラブ〟も、児童館と小学校の余裕教室などで、午後7時まで開設しています。利用するには登録が必要ですが、登録している子どもは、学校からまっすぐクラブに行くことができます。土曜日や夏休み、冬休みなどの学校長期休業日には、お弁当を持って行くこともできます。午後6時までの利用は無料ですが、午後6時から7時までは、月額2千500 円の利用料がかかります。
また、多くの方が利用している、〝児童見守りシステム〟は、児童館でも機能します。児童館への入館情報も登録してあるメールアドレスに届くので、「ちゃんと児童館に着いたかな?」という心配を解消してくれます。
●遊びを支援
小学生が、放課後や夏休み、冬休みなどに自由に遊べる施設と言えば何を思い浮かべますか?皆さんも、小学生の時に遊んだことがあるのではないでしょうか。小学生が遊べる施設と言えば〝児童館〟です。
児童館は、市内に12カ所、栗沢の来夢21こども館を合わせて13カ所あります。毎日、たくさんの子どもたちが元気に過ごしています。児童館は、学校と家庭の間にある子どもたちの生活の場です。ぬりえや竹馬、一輪車、折り紙などで、学年をこえて一緒に遊びます。季節ごとの行事や、スポーツレク交流会、冬季レクリエーションといった、他の児童館との交流もあります。
子どもたちは遊びを通して考え、行動し、責任を持つという自主性・社会性・創造性を身に付けます。また、授業のある時間帯や夜など、子どもたちが使わない時は、親子ひろばや地域のサークル活動でも使われています。
児童館は、誰でも使える施設です。小学校に入学する前、「入学後は大丈夫かな?」と心配になったときは、一度児童館に行ってみるのも良いかもしれませんね。
●頼れる指導員
児童館、放課後児童クラブのことをもっと詳しく知るために、指導員の林美香さんに話を聞きました。
■児童館と放課後児童クラブ
よく勘違いされるんですが、児童館は、高校生まで誰でも利用できるんです。放課後児童クラブは、登録している小学1年から3年生までの子どもです。児童館を利用する子どもと、放課後児童クラブを利用する子どもが、一緒に自由に遊んで過ごします。
毎日、80から90人くらいの子どもが来ます。その内、家に帰ってから遊びにくる子どもが10人くらいで、その子どもたちは午後5時ごろまで利用することができます。
□指導員の仕事
子どもたちと一緒に遊びますし、子どものけんかの仲裁もします。保護者からの相談を受けたりもしますね。館長と指導員の3人が、勤務時間を変えたり、休みを取ったりと、シフトを組んでいます。子どもたちがいる時間帯は3人体制ですね。あと、ここの児童館は子どもが多いので、ボランティアの方にも手伝ってもらっています。
□児童館での過ごし方
児童館は、ゲーム禁止で、もし持ってきても事務室で預かります。お金やおやつを持ってくるのも禁止です。保育園から上がってきた子どもや保護者には、「おやつは?」って聞かれますが、おやつは無いんです。お茶は用意してるんですけど。
土曜日や夏休みなどは、勉強の時間を設けていて、子どもたちが持ってきたドリルなどで勉強します。私も分かる範囲で教えてあげます。屋内だけじゃなく屋外でも遊びます。夏休みにはプールを出して、水着を持ってきた子はプール遊びをしますね。
中学生が「部活がなくて、暇なので来た」と言って、子どもの面倒を見てくれることもあります。
子どもにとっては、学校生活と家の間で、楽しく過ごせる場所だと思います。学年を超えて一緒に遊べるというところも楽しいと思います。保護者にとっては、「働いている間が心配なんだけど、児童館にいると安心だ」と言っていただいています。
□けがなどの対応
子ども同士で遊んでけがをしたり、けんかして思わず手が出てしまったりということもあります。そういう時は、まず、その子どもの話を聞きます。その後で、自分がしたことを分かってもらって、相手に謝るということで解決しています。もし、相手にけがをさせてしまったら、どちらの保護者にも連絡しています。
ばんそうこうや湿布で対応できる軽いものは、こちらで手当てをして、お迎えに来た時に話をします。あと、児童館として保険に入っていますので、何かあった時でも安心だと思います。
きちんと子どもと向き合って、聞いてあげるということが大事だと思います。
□やりがい
楽しいことは、やっぱり子どもたちと遊んで、いろんな話をすることですね。子どもたちは、普通に友達感覚で話していると思います。女の子だったら、好きな子の話とかもしますよ。「友達とうまくいってないから、どうしたらいい?」というような相談も受けます。友達に近い感じなのかもしれません。私は、先生というよりは、お姉さんという感じで接しています。
この間、小学3年生まで利用していた子が、6年生になってから「久しぶり!」って遊びに来たんです。すごく身長が伸びていて、背比べをすると、成長を感じて驚きますし、嬉しいですよね。卒業した子どもやその保護者とばったり会ったときに、「久しぶり」という感じで話をするのも楽しいですね。
●利用者の声
児童館、放課後児童クラブを利用している親子にも話を聞きました。児童館と放課後児童クラブのことをどう思っているのでしょう。
○児童館を利用しているあまねちゃん(小学3 年生)とお母さん
■子どもにとっては?
□児童館では何が楽しいの?
体育館で遊ぶこと。ドッジボール、カタキ、一輪車、竹馬、紙飛行機、大根抜きとか
□一日でいろんな遊びをするの?
30 分ごとに変わるの。それでいろんな遊びをするの
□一番好きな遊びは何?
一番好きなのは、カタキ。あまりキャッチはできないけど、逃げることが楽しいの
□一輪車に乗れるの?
うん。棒につかまらなくても乗れるよ。1年生の時は、乗れなくて諦めちゃったけど、3年生になって、もう一回やったら乗れるようになったの
□友達はいっぱいできた?
うん。いっぱいできたよ。1年生と2年生の友達もいるけど、同じ学年の人と遊ぶことが多いかな
□先生はどう?
怒ったら怖いけど、普段は優しいよ
■保護者にとっては?
家に祖父母がいるんですけど、いないときもあるし、子ども一人で家にというのは、やっぱり不安ですね。児童館は、先生が見守ってくれて、お友達と目いっぱい遊ぶのは、とてもありがたいです。汗だくになって遊ぶから、とにかく寝付きが良くて。
あと、宿題をさせてくれているので助かります。家に帰ってから宿題をやると遅くなってしまうので。
一輪車なんかも、私は教えることができないですけど、館長さんが教えてくれて、確か1週間くらいで乗れるようになったんです。できるようになると、嬉しいし楽しいですよね。竹馬も家にはないので、普段できない遊びに触れることができるのはいいですよね。
私はここが地元なんです。だから、昔からここに児童館があるのを知っていたし、私もたまに遊びに来ていました。子どもは、児童館のお祭りに何回か来ていたし、やっぱり家で過ごすより、お友達と遊びたいということで、児童館に来るのは何の抵抗もなかったですね。仲の良い友達も来ているので。
一人で家に帰ってくるのも、今はいろいろと怖いじゃないですか。でも、児童館にはみんなで来るし、児童見守りシステムもあるので安心ですね。

問合せ: 市教委子ども課子育て支援係(4 西3 であえーる岩見沢内)TEL 35 局5133

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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