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特集 うまい話こそまずいもの1

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北海道岩見沢市

●76.1MHz FM HAMANASUJAPAN
岩見沢警察署の署員が出演して説明します
12月14日(金) 午後5時40分

いわみ記者が取った一本の怪しい電話。それは特殊詐欺と思われる電話でした。未だに新聞やテレビなどで、特殊詐欺の報道を見ます。さらに、これから年末に向けて、特殊詐欺が増える恐れがあります。
「自分は大丈夫」と思っていませんか?それが被害につながるかもしれません。

●特殊詐欺とは?
特殊詐欺は、面識のない不特定の者に対し、電話などの通信手段で、預貯金口座への振り込みや、その他の方法で、現金などをだまし取る詐欺の総称です。オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺、金融商品などの取引を名目とした詐欺、異性交際あっせんを名目とした詐欺、ギャンブル必勝法などの情報提供を名目とした詐欺などがあります。

●3億円以上の被害が
さまざまな種類の特殊詐欺があり、認知件数・被害額は昨年に比べると減少傾向にありますが、油断はできない状況にあります。
市内では、今年に入ってからの被害はありませんが、10月末までに市役所で7件、岩見沢市消費者センターで110件、特殊詐欺に関する相談が寄せられています。それだけ身近な問題ということになります。

●特殊詐欺の種類
○架空請求詐欺
身に覚えのない料金の請求や、施設入居権購入、投資に絡む名義貸しなどでお金をだまし取る
「有料動画の未納料金が発生しています」「本日中に連絡がない場合、法的手続きに移行します」などのメールやはがきが届き、「コンビニ払い」「電子マネー」「宅配便」でお金を要求してきます。

○還付金詐欺
市役所職員などのふりをして電話し、「過払金を受け取れる」などとATMに誘い出し、お金をだまし取る
「市役所の●●課です」「払いすぎた保険料が戻る」「年金の未払い分を支払う」などお金を受け取れるという電話で、「手続きの期限が過ぎている」「今日中に」などと焦らせ、「ATMなら手続きできる」「電話で説明する」と急いでATMに行き、操作するよう指示してきます。

○異性交際あっせんを名目とした詐欺
異性交際をあっせんし、虚偽の情報を提供するなどした後、会員登録料などの名目で現金をだまし取る
「女性紹介」「デートするだけでお金がもらえる」などと持ちかけ、実際に1度だけ女性と会わせたり、電話やメールでやりとりさせたりして信用させた上で、「会員登録料が必要」「相手を保留しておくための保証金を支払ってほしい」などと、お金を要求してきます。

○オレオレ詐欺
息子や孫、警察官などのふりをして電話し、トラブル解決の名目でお金などをだまし取る
息子のふりをして「会社のお金や通帳が入っている鞄を盗まれた」「急ぎでお金を用意してほしい」、警察官のふりをして「あなたの名義の口座が悪用されている」「キャッシュカードを交換する」などと要求してきます。

○融資保証金詐欺
ファックスやインターネットなどで融資を持ちかけ、申込者から保証金や手数料名目でお金をだまし取る
「無担保・低金利」「簡単な審査で即日融資」などと融資を持ち掛けるチラシなどが送られて、融資の前にお金を支払うよう要求してきます。

○金融商品などの取り引きを名目とした詐欺
未公開株、外国通貨などの取り引きなどで「購入すればもうかる」などとうそをつき、お金をだまし取る
自宅に、未公開株や金、外国通貨などの取り引きに関するパンフレット、ダイレクトメールなどが送られてきて、取り引きを申し込むと〝代金を要求され〟断ると〝名義貸し〟を持ちかけられ、承諾すると「名義貸しは違法」「解決するにはお金が必要」などとお金を要求してきます。

○ギャンブル必勝法などの情報提供を名目とした詐欺
「競馬・パチンコなどの必勝情報を提供する」などとうそをつき、情報提供料などの名目でお金をだまし取る
雑誌やメール、ネットなどを利用して『パチンコ、パチスロ必勝法』『競馬必勝法』などの提供を持ち掛け、「会員登録料」「情報提供料」「保証金として配当の●%」などが必要だと言ってお金を要求してきます。

○社会情勢などに便乗した詐欺にも注意
・震災などに便乗した詐欺
・マイナンバー制度に便乗した詐欺
・東京オリンピックなどを口実にした詐欺

●特殊詐欺被害に遭わないために
このように、特殊詐欺にはいろいろな種類があり、手口も巧妙化してきています。
最近の特殊詐欺の傾向や手口などを教えてもらいました。

○なくならないのは何故?
身内の危機を告げて焦らせるんです。劇場型とも言われるんですが、警察官や弁護士などを装って、本当にあった事例のように迫ってくるというのが実情ですね。
だます側には、恐らくテキストやマニュアルなどがあるんだと思いますが、ストーリー、役割分担が決まっていて、プロなんです。でも、受ける側は初めてですから…。まず、「自分のところには来ないだろう」と思っていますし、もし来ても「自分は大丈夫」という方が多いと思います。でも、だまされてしまう。だます側の巧妙さが分かると思います。
(岩見沢警察署生活安全課長 鷲見浩幸(すみひろゆき)さん)

問合先:市民連携室

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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