利根別原生林、いわみざわ公園など、手つかずの自然や美しい景観が多く残る岩見沢。
皆さんは、この豊かな自然を守るために活動している、花と緑の少年団を知っていますか?多くの子どもたちが、豊かな自然を将来に残していくために、力を合わせて頑張っています。
今月号は、花と緑の少年団の活動内容などを紹介します。
◆花と緑の少年団って?
◇どんなことをするの?
森の観察、花や樹木の植栽、宿泊学習など、自然の中での活動を通して、子どもたちの自然に親しむ豊かな心と丈夫な体をつくり、花と緑のふるさとづくりに役立つ活動をしています
◇活動期間は?
毎年4月から翌年3月までの1年間です
◇誰でも入団できるの?
小学4年から6年生までが入団できます
◇お金は掛かるの?
花と緑の少年団育成会に加入していただきます。年会費は団員1人につき1,000円です
◇入団方法は?
毎年、広報いわみざわ4月号で募集しています。詳しくは、来月号の団員募集の記事をご覧ください
◆自然の大切さを…
私たちの共有の財産である自然。
自然を守り育てることは、とても長い目で考えていかなければなりません。市は利根別原生林基本計画などに基づき、豊かな自然環境の保全・育成などに取り組んでいます。今ある自然を将来の世代が引き継ぎ、守り育てていくために、花と緑の少年団では、自然の中での触れ合いを通して自然を愛し、子どもたちに自然の大切さを伝え続けています。
花と緑の少年団は、年に約10回活動しており、その歴史は平成4年から始まり、今まで延べ1千153人の子どもたちが団員として活動してきました。その活動内容は、樹木の植栽や自然観察、宿泊学習など、多岐にわたります。
そんな花と緑の少年団ですが、子どもたちはどういった気持ちで活動しているのでしょうか。団員にいろいろ話を聞いてみました。
◇君島 菊介(きみじまきくすけ) くん
「自然やアウトドアがすごく好きで、この少年団の活動が面白そうだと思って入団しました」
そう楽しそうに語るのは、君島菊介くんです。
「犬とよく一緒に利根別原生林とか、バラ園の裏に見えている山とかに、スノーシューで登って遊んでいます」
普段から、自然の中で遊ぶのが大好きだそうです。
入団して、他の子どもたちと仲良くなれた?と聞くと。
「思ってたより、すぐ仲良くなれました」
その持ち前の明るい性格から、周りの子どもたちとすぐに仲良くなれたのですね。
今までの活動の中で一番印象に残ったことは?との質問には。
「宿泊学習でクイズラリーみたいなことをした時が、すごく大変でした」
宿泊学習…。想像するだけで楽しそうな様子が伝わってきますね。
植栽や自然観察、宿泊学習など、どれも楽しそうな感じがしますが、楽しんでいるだけではありません。しっかりと子どもたちの成長にもつながっているんです。
「団体行動の大切さとか、自然の大切さとかをいろんな人に教えてもらいました」
団体行動や、他の子どもたちとの触れ合いなどを通して、人としても成長させてくれるんですね。
団長という大役を務めている君島くん。団長としてみんなをまとめたり、お世話になる人へ挨拶したりするそうです。こうしたいろいろな経験も、とてもためになりますね。
最後に将来の夢を聞いてみました。
「自然の保護をする生物学者になりたいです」
夢を叶えるために、これからも頑張ってほしいですね。
◇大硲 晴正(おおさこはるまさ)くん
「小さい頃から自然が好きで、お母さんがこの団体を見つけてくれたので入りました」
緊張した面持ちでそう語るのは、大硲晴正くんです。
「すぐ近くの山七公園で、キツツキとかを見るのが楽しみです」
いろいろな自然を見て回るのが、好きだそうです。
入団して、他の子どもたちと仲良くなれた?と聞くと。
「他の子どもたちとは学年や学校とかは関係なしに、すぐ仲良くなれました」
他の子どもたちと、上手くやっていけるかどうか不安だという方が多いと思いますが、高学年の先輩が優しくしてくれたり、話しかけてくれたりして、すぐに仲良くなれますよ。
今までの活動の中で一番印象に残ったことは?との質問には。
「夏休みの宿泊学習の時に行った、白金の森を散策したのが一番楽しかったです」
君島くんも大硲くんも、宿泊学習が思い出に残っているんですね。長い時間、仲間と一緒に過ごすことで絆が深まり、楽しい思い出もできます。何より、空気がおいしい森での散策は、とても気持ちが良さそうですね。
「植物とかの知識をいろいろ教えてもらいました」
植物に関する専門的な知識は、自然を守り育てていく上で、とても大切なものですね。
活動の中で、いろいろな虫を見つけることがあると思い、普段、虫とかは触れるの?と聞いてみました。
「虫は大好きで触るのは平気です。でも、虫が嫌いな人もいます」
虫は森の生態系で欠かせない存在なので、虫が苦手な子でも団員としてしっかり頑張っているんですね。
最後に将来の夢を聞いてみました。
「いろんなところの自然を見て回りたいです」
これからも自然を愛する心を忘れずに、すくすくと育っていってほしいですね。
◆活動内容は?
平成29年度の活動内容を紹介します。どの活動も子どもたちにとっては、普段経験できない貴重な体験になりました。
◇4月29 日 花と緑の少年団入団式 利根別原生林ウォーキングセンター
初顔合わせ!わくわく・ドキドキ!?みんなと仲良くできるかな…
◇5月13 日 バラ園散策と樹木補植 いわみざわ公園
一本一本丁寧に!元気に育ってね!
◇6月17 日 フラワーソン(花の観察) 宮島沼・栗沢ふるさとの森冒険ランド
周りをよく見ると、いろいろな植物が咲いていることがわかった!
◇7月8日 カヌー体験 滝川市B&;G海洋センター
最初は怖かったけど、やってみたらすごく楽しかったよ!
◇8月2日・3日 夏休み宿泊学習 北海道立青少年体験活動支援施設ネイパル深川
待ちに待ったお泊り!いろんなところに行って、夜には花火もやったよ!
◇9月9日 初秋の森ハイキング 国営滝野すずらん丘陵公園
いろんなアスレチックで遊んで楽しかった!
◇9月23 日 プレーパーク( 冒険遊び場) 東山公園( スポーツセンター横)
みんなで一緒になっていろんな遊びをしたよ!
◇1月20 日 旭山動物園見学研修会
たくさんの動物を見ることができて、楽しかった!
◇2月17 日 冬の森観察会
◇3月17 日 卒団式・修了式
現代の子どもはテレビゲームや携帯型ゲーム、インターネット、スマートフォンなどの普及により、昔に比べて、外で遊ぶ機会が少なくなっています。そんな時代だからこそ、花と緑の少年団でのわくわく・ドキドキの体験が、心も体も立派に成長させてくれます。
この機会に、お子さん、お孫さんに花と緑の少年団への入団を勧めてみませんか。
問合申込先:市公園緑地環境課