今年3月の市議会で岩見沢市手話言語条例が可決され、4月1日から施行されました。この条例は、手話への理解や普及を進め、聴覚に障がいのある方が安心して暮らすことができる地域社会の実現を目的としています。
私たちは、手話のことをどれだけ知っているのでしょう?私たちにできることはどんなことでしょうか?

●市役所窓口に手話通訳者
手話を使う方が安心して市役所で手続きなどができるよう、福祉課の3番窓口に専任手話通訳者を2人配置しています。

●目で見る言語
手話は、普段話している音声言語と異なり、手や指、体の動き、表情を使って視覚的に表現する言語です。聴覚に障がいのある方が、生活をするうえで、さまざまな方とコミュニケーションをとり、お互いの気持ちを理解し合うために、また、知識を蓄え、文化を創造するために手話は、必要な言語として大切に育み、受け継いできたものです。

●私たちの役割
この条例は、市の責務はもちろん、市民の皆さん、事業者、聴覚に障がいのある方、それぞれの役割も定めています。市民の皆さんの役割は、〝手話に対する理解を深め、市が推進する手話に関する施策に協力するよう努めるもの〞としています。

●仲間と楽しみながら
では、その役割を果たすためにどのような取り組みをしたらよいのでしょうか。市内には、手話に関するさまざまな活動をしているボランティアサークルがあります。活動場所など詳しくは、岩見沢市ボランティアセンター
【電話】25局5516にお問い合わせください。

○手話サークルエプロン
野外学習やクリスマス会など、いろいろ楽しいことを考えながら、手話を学び、聴覚に障がいのある方と一緒に活動しています。
活動日時：毎週水曜日　午前10時～正午
会員数：55人(平成30年8月1日現在)

○岩見沢手話の会
聴覚に障がいのある方々との交流を深め、手話を通じて福祉を学ぶことを主な活動としています。
活動日時：毎週火曜日　午後7時～8時30分
会員数：27人(平成30年8月1日現在)

●スキルアップのため
仲間と楽しみながらもいいけど、個人のスキルアップとして、手話を学び、その技術を活(い)かすという手もあります。

○手話奉仕員養成講座
聴覚に障がいのある方の生活などを学び、日常会話を行うために必要な手話を習得するための手話奉仕員養成講座を開催しています。
問合先：岩見沢市社会福祉協議会(11西3　広域総合福祉センター内)
【電話】22局2960

○岩見沢市登録手話通訳者の募集
対象者：20歳以上で、市内に居住または勤務している、聴覚に障がいのある方などの福祉に理解と熱意があり、手話通訳に必要な技術を有し、岩見沢市登録手話通訳者として手話通訳活動ができる方
選考方法：レポート、手話の実技試験(聞き取り、読み取り)、面接
実技試験・面接の日程：
日時：10月18日(木)　午後5時30分
会場：広域総合福祉センター(11西3)
申込方法：9月28日(金)までに、応募用紙に必要事項を記入し、〝聴覚に障がいのある方が社会参加するうえで大切なこと〟をテーマとした800字以内のレポートを添え、郵送または持参(郵送の場合、9月28日(金)消印有効)
※応募用紙は、市福祉課で配布するほか市ホームページからもダウンロードできます。
申込・問合先：市福祉課障がい者福祉グループ

○手話通訳者の派遣
聴覚に障がいのある方が地域で暮らしやすいよう、手話通訳者を派遣し、コミュニケーションの支援を行っています。
対象者：手話通訳を必要とする聴覚に障がいのある方など
申請方法・問合先：派遣希望日の7日前までに、市福祉課障がい者福祉グループで配布または市ホームページからダウンロードした申請書に必要事項を記入し提出
手話通訳派遣の例：
・病院の受診
・警察や裁判所などとのやりとり
・転入学などの手続きや教育相談
・就職面接、会議への参加
・各種手続き、諸契約、免許の取得・更新など

○簡単なことから始めよう
英語や中国語といった外国語もそうですが、言語を学ぶというのは、なかなか敷居が高いものです。
広報いわみざわ8月号の情報ひろばの〝今月の手話〞というコーナーは見ていただけましたか?毎月、情報ひろばに簡単な手話を掲載しますので、ぜひご覧ください。まずは、簡単なあいさつなどから学びましょう。

手話を学ぶ方が増えると、学ぶ方にとっては、コミュニケーションの幅が広がり、そして、聴覚に障がいのある方にとっては、コミュニケーションをとる相手が増えることになります。
それは、市が目指す、〝障がいのある方とない方がともに支え合うまち〞への第一歩になるのではないでしょうか。手話をきっかけに、〝共生のまちづくり〞に参加してみませんか。
問合先：市福祉課