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公共交通で出かけよう!第11便

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北海道岩見沢市

もう一度、北海道の鉄道を考えてみよう!

●北海道の鉄道のはじまり
北海道の鉄道の歴史は、明治13年、日本で3番目の鉄道として、官営幌内鉄道の手宮(小樽市)から札幌間が開通、アメリカ生まれの蒸気機関車〝義経号〞と〝弁慶号〞で幕を開けます。その2年後の明治15年には、手宮から幌内(三笠市)までの全線が開通、さらに2年後の明治17年には、岩見沢駅が開設されました。
初代の岩見沢駅は、現在の駅舎よりも東側、元町付近にありました。

●鉄道の役割と広がる鉄道網
当時の北海道の鉄道は、空知などで産出する石炭などの輸送を主な目的に敷設されました。
幌内鉄道に続いて、明治21年には三笠から幾春別まで、明治25年には岩見沢から室蘭まで鉄道が開通、鉄道網の広がりとともに、石狩平野を中心に、人や生活物資の動きも活発になり、開拓期の人々の暮らしを支える役割も担うようになりました。
開拓が進むとともに、内陸部にも伸びた鉄道は、農地開拓の資材として、切り出された木材の運搬にも使用されるようになり、北海道の農業と林業の発展にも、強く関わってきました。もし古い路線図を目にする機会があれば、北海道内の隅々まで、びっしりと張り巡らされた鉄道網に、誰もが驚くことでしょう。

●鉄道の現在
かつて室蘭線では、D51型蒸気機関車に引かれ、石炭を満載した約700メートルにも及ぶ貨物列車が運行していましたが、石炭産業の衰退や、自家用車の普及などとともに、鉄道は、その役割を少しずつ変えて行きます。
最盛期には4000キロメートルを越えた道内の鉄道網は、昭和62年のJR北海道の発足時には約3177キロメートル、万字線や幌内線など、赤字路線の合理化が進められた平成2年には約2630キロメートルに減少し、そして現在、JR北海道は、巨額の赤字を抱え、約2388キロメートルとなった鉄路の2分の1以上の約1237キロメートルを〝単独維持困難線区〞としています。

●現在の役割、これからの役割
道内の鉄道は現在、沿線に住む方々の日常生活での移動を支えるとともに、道内周遊観光の足としての役割が期待されています。また、北海道から本州に輸送される玉ねぎの約7割、米やじゃがいもの約4割が貨物列車で運ばれています。
今日の北海道の発展の礎となった鉄道は、これからの北海道の発展にも、欠かせない交通機関なのではないでしょうか。

●みんなで乗れば、未来が変わる。北海道鉄道活性化協議会が発足!
JR室蘭線をはじめ、厳しい状況に直面している北海道の鉄道網。
広大で人口密度が低く、積雪寒冷地である北海道は、公共交通の運行にも、多くのコストが必要となります。
昨年12月、人口減少が進む北海道において、将来に向け、持続的な鉄道網を構築することを目指し、北海道や市町村、農林漁業や経済、観光団体などが参加して、北海道鉄道活性化協議会が発足しました。
協議会では、〝みんなで乗れば、未来が変わる。〜考えよう。行動しよう。公共交通の未来〞をテーマに、積極的に列車を利用するなど、全道が一丸となって、公共交通の利用促進運動の展開を呼び掛けています。
現在、車を運転している方にとっても、将来の〝足〞は、公共交通です。 さあ、あなたも道民の一人として、ともに行動してみませんか。

問合先:市企画室

       

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