昨年の4月号から連載してきた〝公共交通で出かけよう!〟は、今月号で最終便となります。これまで、公共交通の利用促進を目的に、JR室蘭線沿線のイベントなどを紹介してきましたが、皆さんは公共交通で出かける機会は増えましたか?
公共交通は、車にはないメリットがたくさんあります。3月でまだまだ厳しい寒さが続いていますが、春の訪れを少しずつ感じながら、JRやバスで、のんびり出かけてみませんか?
●取り巻く環境の変化
人口減少やマイカーの普及などによる利用者数の減少によって、道内の公共交通を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いています。この1年間にも、いろいろな動きがあり、将来に向けて公共交通を維持していくために、さまざまな関係機関が知恵を絞っています。
○関係機関の主な動き
平成30年 4月 〝北海道交通政策総合指針〟策定(北海道)
平成30年 7月 JR北海道の経営改善について(国土交通省)
平成30年11月 〝JR室蘭線活性化連絡協議会〟設立
平成30年12月 〝北海道鉄道活性化協議会〟発足
●身近にあるもの
普段、公共交通を利用する機会が少ない人にとっても、必要なときにいつでも利用できる公共交通が身近にあるということは、大きな安心感につながります。
しかし、地域の公共交通は〝必要なときにいつでも利用できるように守って行かなければならないもの〞で、〝いつでもそこにあるもの〞という感覚では、将来に引き継いでいくことは難しいのが実情です。
●公共交通の良さ
公共交通を守るために私たちにできることは、〝利用すること〞です。普段は車で行くようなところも、公共交通を利用することで次のようなメリットがあります。
○公共交通のメリット
・健康の増進
バス停や駅からの移動で歩く機会が増え、適度な運動になる
・空いた時間を有効活用
目的地に着くまで読書をするなど、自分の時間に使える
・事故のリスクが減る
スリップ事故の多い冬などは、車での移動よりも安全
・環境に優しい
みんなで公共交通を利用すれば、一人当たりの二酸化炭素排出量を削減できるなど
この他にも、公共交通には〝駐車場を探す心配がない〞〝お酒を飲むことができる〞など、たくさんのメリットがあります。行き先や目的に応じて、公共交通の良いところをうまく利用し、賢くお出かけしましょう。
●公共交通を守る
この連載を読んだ方が、前と比べて公共交通に少しでも関心を持ち、利用機会が一度でも増えれば、連載してきた意義があったと思いますし、その機会が二度、三度と増えていけば、公共交通の未来も変わっていくと思います。
「広報いわみざわでの連載は、今月号で最終便になりますが、これからもいろいろな形で情報をお届けしていきます。」
問合先:市企画室