◆令和2年度市政方針と予算
予算総額 923億7,500万円
一般会計 500億円
特別会計 210億5,700万円
企業会計 213億1,800万円
3月2日から市議会定例会が開かれ、松野市長が令和2年度の市政運営の基本姿勢となる市政方針を示しました。
その市政方針と総合計画に掲げた6つの分野に位置付けた事業の主な内容を紹介します。
◆新たなスタートライン
市は、人口減少と少子高齢化という課題に対し、〝岩見沢市総合戦略〞に掲げた施策・事業を着実に進めており、社会動態の改善や年少人口の転入増といった明るい兆しが現れてきています。
その成果をより確実なものとするため、新たに策定した〝第2期岩見沢市総合戦略〞に基づき、地方創生の新たなスタートラインに立ち、取り組みをさらに加速していきます。
地方創生の実現には、人口減少の抑制だけではなく、新しい価値やイノベーションを創出し、人口が減少する中でも成長の可能性を高めていくとともに、効率的な地域経営を推進していくことが重要です。
特に、ロボット技術やAIなどの活用は、さまざまな分野で生産性や効率性、利便性を飛躍的に高めるものであり、その大きな鍵となる〝ソサエティ5.0〞の到来を見据え、より一層豊かで魅力ある地域づくりに取り組んでいく必要があります。
市は、世界トップレベルのスマート農業と、持続可能なスマートアグリシティの実現を目指しています。こうした取り組みを通じて、岩見沢市の地方創生の実現はもとより、その成果を全国に波及させることも可能であると考えています。
社会が目まぐるしく変化していく中で、過去の経験則で問題を解決することが難しくなり、〝人生100年時代〞に向けた新たな社会設計も重要となっています。
そのような不確実な時代でも、当面の課題にしっかりと取り組みながら、総合計画や総合戦略に基づき、未来のあるべき姿を見据え、時代の変化にも的確に対応しながら、オール岩見沢、チーム岩見沢で、次世代につなげる持続可能なまちづくりに全力で取り組んでいきます。
◆市民の役に立つ所
これからも、徹底した現場主義のもと、市民の声を大切にした、市民本位の市政、開かれた市政の実現に努めます。
また、新庁舎の建設が本格的に始まりましたが、市役所は建てて終わりではなく、いかに〝市民の役に立つ所〞であり続けるかが重要です。
令和4年1月の供用開始に向け、利便性と機能性を十分に備えた市役所にしていきます。そのためにも、市民の皆さんのために仕事をするという基本を職員とともに再認識し、市役所のレベルアップと市政のネクストステージを目指して、市役所改革に取り組んでいきます。
◆一般会計予算の概要
□歳入
・地方交付税
国(国税など)からの交付金
・市税
市民税、固定資産税など
・国庫支出金
使い道を特定された国からの補助金など
・市債
長期的な借入金
□歳出
・民生費
児童・高齢者・障がい者福祉、生活保護など
・総務費
住民票の発行などの一般的な事務
・土木費
道路・公園・市営住宅の整備、除排雪など
・公債費
借入金の元金と利子の返済
・教育費
小・中学校教育、生涯学習など
・衛生費
ごみ処理、健康診断など
・商工費
商工業の発展、観光の振興など
・農林水産業費
農業・林業・畜産の振興など
・議会費、労働費、消防費、予備費
議会運営、消防負担金など
◆令和2年度予算重点分野の取り組み
・防災・防犯・地域コミュニティ
地域で支え合う安全・安心なまち
・健康・福祉・医療
みんなが健康で元気に暮らせるまち
・産業経済・交流
活力と賑(にぎ)わいに満ちた魅力あふれるまち
・子ども・子育て・教育・文化
豊かな心と生きる力をはぐくむまち
・都市基盤・環境
自然と調和した快適で暮らしやすいまち
・市民参画・行財政運営
市民とともに創る持続可能で自立したまち
↓
・市民生活の質の向上
・地域経済の活性化
人と緑とまちがつながりともに育み未来をつくる健康経営都市