高齢になっても毎日を活動的に過ごすためには、地域や社会と積極的に関わりながら生きがいを見つけ、心も体も元気でいることが大切です。
そこで注目されているのが、高齢者が自主的に集い、健康づくりや仲間づくり、まちづくりに励む老人クラブの活動です。
今月号は、市内の老人クラブの活動やその魅力を紹介します。
76.1MHz:市老連会長が出演して説明します
7月10日(金)午後5時40分
■老人クラブって?
老人クラブは、主に町会・自治会の60歳以上の方が中心となった自主組織です。市内には、地域で構成する96の老人クラブがあり、地区ごとに11の地区協議会、それらを束ねる老人クラブ連合会(市老連)があります。
市老連は、〝支え合いひとりの心みんなの力〞をテーマに、〝健康・友愛・奉仕〞を基本とした地域活動を行っています。会員数は約5千500人です。年齢層はさまざまで、100歳代の方も20人ほどいます。
■どんな活動を?
老人クラブでは、生きがいづくり、健康づくり、仲間づくり、地域奉仕活動を主に行っています。老人クラブにより異なりますが、自分の趣味や好きなこと、健康づくりの活動を行っているところが多いです。
地区協議会では、各老人クラブと合同の活動や親睦交流、連絡調整などを行っています。
市老連は、各老人クラブの日ごろの成果を発表する大会や、スポーツなどを通した老人クラブの枠を越えた交流、高齢者の技術を活(い)かした社会貢献やおもちゃの修理などの世代間交流を行っています。〝仲間と楽しみながらげんきづくり!〞をスローガンに掲げ、さまざまなイベントも行っています。
■主な活動
◆生きがいづくり
・高齢者文化祭
◆健康づくり
・健康ひろば活用事業
・女性部ヨガ教室
・シニア交流大会
・パークゴルフ大会
◆仲間づくり
・親睦旅行
・高齢者福祉センターふれあいまつり
◆地域奉仕活動
・ごみ拾い
・花壇整備
・公園清掃
◆その他
・寝たきり老人友愛訪問
・パソコン研修
・おもちゃの病院
・手話講習など
※今年度は、新型コロナウイルスの影響により中止・延期となる場合があります。
■市老連主催のイベント
◆高齢者の健康を「まもる・つくる・つなぐ」事業
いわみざわ健康ひろばなどを活用した〝健康づくり〟と、中心市街地での買い物や観光地の散策などの〝親睦・交流〟を組み合わせたイベント
□筋トレ・ストレッチ講座
ロコモティブシンドローム(立つ、歩くなどの移動機能が低下する状態)を予防する簡単な体操を行います。
□中心市街地での買い物や観光地散策
まちなかでの食事や買い物、市内の施設見学、果樹園での果物狩りなどを行います。
この他にも、手話講習会や介護予防体操、AED講習なども行っています
◆ひとづくり研修事業
パソコンを使った書類作成など、地域の活動の担い手を育成するイベント
□パソコン研修
老人クラブに関する書類作成の方法やインターネットの使い方、YouTubeを使った自宅でもできる健康体操などを学びます。
■誰もが気軽に
「老人クラブは活動が多くて大変」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、加入したからといって全ての活動に参加しなければならない訳ではありません。体力が必要な若手会員向けのイベントもあれば、誰でも気軽に参加できるイベントもあり、好きな活動に参加できます。
老人クラブは主に町会・自治会単位で存在しています。老人クラブがない地域に住んでいたり、別の地域の老人クラブに知人などが入っていたりする場合には、別の地域の老人クラブに入ることもできます。
■老人クラブの5つの良いこと
・地域に新しい仲間ができる
・心と体の健康につながる
・知識や経験を活(い)かし、能力を発揮できる
・社会活動に参加し、貢献できる
・心の安らぎ、充実感が得られる