□何度来ても楽しめる
通常、自転車競技などでは、乗り手がコースに合わせてコースを攻略していくものですが、このコースのいいところは乗り手に合わせてコースを作れるところです。
オープンはしていますが、これから利用者の意見を聴き、レベルに合わせながら、常にコースの調整などをしますので、何度来ても楽しめる場所だと思います。そういう意味ではこのコースに完成はないのかもしれません。

□コロナ禍でもできることを
地域おこし推進員になって、すぐにコースを作り、イベントを開催して人を呼ぼうと考えていましたが、新型コロナウイルスの影響で、人を集めるイベントなどができなくなってしまいました。
その間、コース作りは進めていましたが、何かできることはないかと考えて、この地域の活性化に大学院で勉強している統計学を生かせられないかという研究を行っています。それを、今後の活動につなげたいと考えています。

◆瀬尾さんが作ったBMXコース
ルコチパーク

□名称の由来
〝ルコチ〟はアイヌ語で〝足跡〟という意味。
この場所は、いろいろな動物の足跡が見つかることと、東部丘陵地域に「何か足跡を残したい」という想(おも)いが込められています。
初心者でも乗れるように、コースの山を小さく作っているので、安心して利用できます。上級者にはちょっと物足りないかもしれませんが。
普通の自転車だと、コースを走るのに必要のないものが付いているので、転んだ時にスタンドが刺さったり、ハンドルがお腹にぶつかったりしてとても危険なんです。専用の自転車の貸し出しをしているので、自転車を持っていない方も気軽に遊びに来てください。

□初めてBMXに乗った利用者の感想
サドルに座ってこげないなど、普通の自転車との違いに少し戸惑いましたが、すぐに慣れました。アップダウンも小さくて、楽しくコースを回ることができました。また遊びに来たいです!

場所：毛陽町毛陽交流センター隣
利用料：無料
利用時間、利用方法などは瀬尾さんへ

【電話】080-6934-6828E
【メール】rukochi.waiwai@gmail.com

◆瀬尾さんに聞く!東部丘陵地域のおすすめ
東部丘陵地域は、見渡す限りの緑が魅力ですが、それだけではないと思っています。
例えば、ちょっと山の中に行くと、幌向ダムと親水公園があり、それまで緑に囲まれていたところに突然〝水〟が広がっていて、ある意味で解放感を味わえる場所なんです。
キャンプやバーベキューができて、景色もきれいなのでおすすめです。
緑と水を両方楽しめるので、私もよくここで散歩をしています。

□(おすすめプラス1)
私は食いしん坊で、グルメが大好きなんです。東部丘陵地域には、パン屋さんやスープカレーのお店などのグルメスポットもあるんですよ

◆ゆったりとした時間
大学生の時に先輩を通じて知り合った人が、東部丘陵地域に住んでいたので、その時からこの地域にはよく遊びに来ていました。
ここに来るたびに、時間の流れがゆっくりに感じられていい所だなと思っていましたが、住んでみると思っていた以上にゆっくりしていて驚きました。午前8時くらいに目が覚めてから、いろいろと準備をしていてもなかなか時間が進まないんです。
札幌に居た時には、朝起きてから出社まで4時間くらいありましたが、一歩外に出るとたくさんの人が行き交い、いろいろな情報が飛び交っていて、あっという間に時間が経っていました。仕事を始めてから終わるまでも早く感じ、とにかく毎日忙しく過ぎていました。
ここに来てからは、札幌とは違う景色の中で、1人や多くても5人程度で仕事をしていますが、午前10時から作業を始めて「今日は頑張ったな」と汗を拭いながら時計を見てみたら、まだ正午だったということがよくあります。
そんなのどかな雰囲気が、この地域の魅力の一つだと感じています。

◆きっかけの場所に
岩見沢にずっと住んでいる人は、この地域のことを知っていて、比較的遊びにも来ているように感じているので、岩見沢に住み始めた人や北海道教育大学岩見沢校に通う大学生に、この地域の魅力を伝えていきたいと考えています。
特に大学生は、通学路にあるものしか知らない人が多く、せっかく岩見沢の大学に通っているのにもったいないと思っていました。岩見沢の全部を見て、そして気になる場所に足を運ぶことで、地域の活性化にもつながると思います。そして、この〝ルコチパーク〟がそのきっかけの場所になれば嬉しいです。

地域おこし推進員は、それぞれが持つアイデアや技術で、地域のさまざまな魅力を発見し、情報の発信を行っています。
市は、これからも地域おこし推進員と協力しながら、地域の活性化に向けた取り組みを進めていきます。