蛇口をひねると、いつでも水が出てそのまま飲むことができます。しかしこの水は、蛇口から自然に湧き出ているわけではありません。浄化や検査といったさまざまな工程を経て、水道管を通り皆さんに安全な水が届けられます。
市は安全な水道水を継続的に皆さんに届けるため、水道料金の改定を行います。今月号はこれまでの経緯や改定の内容、具体的な改定額などをお知らせします。
◎76.1MHz
市職員が出演して説明します
11月12日(金)
午後5時40分
■水道を維持するために
市はこれまで、水道施設の維持や経費の削減などに取り組んできました。
今後も水道の機能を維持するためには、老朽化した水道管の更新や耐震化を引き続き進めていかなければなりません。
□料金改定が必要に
水道水を皆さんに届けるための施設の維持管理や更新に必要な費用は、皆さんが支払う水道料金で賄われます。市は平成21年4月以降、消費税率改定に伴う分を除き、12年余りにわたり、現在の水道料金を維持してきました。
しかし、今後の人口減少に伴い、水道料金収入が減少し、必要な財源の確保が困難になることが見込まれています。
こういった状況を受け、岩見沢市上下水道事業運営審議会から「持続可能な水道事業を運営していくためには財源を料金に求めざるを得ず、人口減少に伴い料金収入の減少が見込まれる中では、料金引き上げはやむを得ない」との答申を受けました。
この答申内容を踏まえ、市は今後も安全な水道水を安定して皆さんに届けるためには、水道料金の改定が必要と判断しました。
□改定に向けて
皆さんの理解を得るため、市はこれまで、7月に6回開催した市民説明会で、持続可能な水道事業の安定経営に向けて、改定の必要性や具体的な内容、経営の現状や今後の見通し、施設の整備計画などを説明してきました。
そして、9月に行われた市議会で水道料金の改定を提案し、議決されたため、令和4年4月1日から水道料金を13年ぶりに改定することとしました。
■改正の内容
今後の安定した水道事業の運営に必要となる経費のすべてを水道料金で賄うためには、平均で39パーセントの料金改定が必要です。
しかし、39パーセントの改定では、市民生活や経済活動への影響が大きいため、市の一般会計から年間約1億8千万円を繰り入れることで改定幅を抑えました。
また、現在の水道料金体系は、基本料金を安く、超過料金を高く設定しています。そのため、同じ割合で改定すると、水道を多く使った場合の料金が高くなり、使用量が多い家庭と少ない家庭で料金に大きな開きが生じるほか、使用量が多い事業者などへの経済的影響も大きくなります。
このことから、基本料金と超過料金の改定率に差をつけることで影響を緩和し、基本料金で35パーセント、超過料金で20パーセント、平均で24パーセントの改定としました。
□現在の水道料金(消費税除く)
□改定後の水道料金(消費税除く)
※()内は改定額。基本料金35%、超過料金20%の改定。
□市の水道料金は、次の5つの用途に分けられています。