市内では鉄道やバス、タクシーなどの公共交通機関が地域の足として皆さんの暮らしを支えています。
その公共交通の要となる乗務員の皆さんは、利用者を安全に目的地に送り届ける地域の担い手として活躍しています。
今月は、皆さんに公共交通をより身近に感じてもらうため、バスとタクシーの乗務員の方に、仕事の魅力ややりがいなどの話を聞きました。

■コミュニケーションを大切に
空知中央バス岩見沢営業所　バス乗務員　伊藤善人(よしひと)さん
車の運転が好きで、以前はトラックドライバーをしていましたが、バスの後ろに掲示されている乗務員募集の広告を見て転職しました。
入社して1カ月間の研修期間があり、路線の運転や機器の操作、接客などを学ぶことができます。不安があるときは期間を延長し、自分や周りの人が大丈夫と思えるまで研修を受けられるので、安心して働き始めることができました。また、バスの運転に必要な大型第二種運転免許の取得費用も、条件付きで会社が負担してくれます。大きなバスを運転できるか不安を感じる方が多いと思いますが、しっかりと研修を受ければ、男女関係なく運転できるようになります。現在も車の運転とは関係ない職種から転職してきた人がたくさんいますし、女性乗務員も活躍しています。
私も初めは、接客に不安がありましたが、研修で学べたこと、そして実際にお客さまと接していくうちに、慣れることができました。今は、安全運転はもちろん、お客さまへの気配りを心がけ、高齢の方が乗り降りする際は「ゆっくりでいいですよ」と声を掛けるなど、お客さまとのコミュニケーションを大切にしています。「ありがとう」「お疲れさま」と声を掛けてもらえるとやりがいを感じます。
月の休日日数の中で、用事がある場合などは希望の日に休みを取ることができます。休日には職場の仲間で野球をしたり、バイクでツーリングに行ったりしている人もいて、和気あいあいとした職場だと思います。
今後も、丁寧で優しい運転をモットーに、皆さんが安心してバスを利用できるよう働いていきたいです。

■子育てをしていても安心して
日の出交通(株)　タクシー乗務員　北喜瑞恵(きたきみずえ)さん
この仕事に就くまでは専業主婦でしたが、車の運転が好きで、以前に接客業をしていたこともあり、家族から「タクシーの運転手が良いんじゃない」と提案され、4年程前からタクシーの乗務員として働いています。
私が勤めている会社では、入社して10日間程の研修期間があり、その間に市内を案内してもらい、機器の操作方法を教えてもらえたので、岩見沢出身ではない私でも安心して働き始めることができました。それでも初めの頃は道順が分からず、お客さまに教えてもらったり、カーナビを使ったりしていましたが、次第に慣れることができました。
また、タクシーの乗務員として働くために必要な第二種運転免許の取得費用も、条件付きで会社が負担してくれたので助かりました。
働き方にも柔軟に対応してくれて、私は週3日、平日の日中のみ働いており、休日には趣味の釣りに家族で出かけるなどしてリフレッシュしています。また、会社からは「子どもの体調が悪くなったときは、お迎えに行ってきて」「子どもの行事があるときは、休んで良いよ」と言ってもらえるので、子育てをしていても安心して働くことができます。
この仕事は、お客さまから感謝されることが一番のやりがいだと感じています。また「女性ドライバーで安心する」と言ってもらえることもあり、これからもこの仕事を続けていきたいと思っています。

■公共交通を使うと、こんなメリットが!
□健康の増進
駅やバス停まで徒歩で移動することで、自然と運動量が増え、健康の維持・増進につながります

□便利で快適
時間に正確に目的地までたどり着くことができるほか、読書や勉強など、車内での時間を有効に活用できます

□環境に優しい
マイカーから公共交通に変えると、二酸化炭素の排出量を削減することができ、地球温暖化防止につながります

□家計に優しい
車両の購入費のほか、マイカーの維持に必要な燃料代や車検代、保険料など、さまざまな費用が不要となります

■ご当地カードラリー開催中!
～JR室蘭線調査・実証事業～
岩見沢市のほかJR室蘭線沿線自治体で構成するJR室蘭線活性化連絡協議会では、JRの利用促進に向けた取り組みとして、鉄道とバスで巡るご当地カードラリーを開催しています。鉄道やバスで巡る沿線観光をこの機会に楽しんでみませんか。
開催期間：9月30日(土)まで
企画内容：
・JR室蘭線やJR日高線を利用し、指定店舗で商品の購入や飲食をした方にオリジナルのご当地ステーションカードを配布
・デザインの異なるカードを3枚以上集め〝道の駅あびら〟〝道の駅むかわ〟でアンケートに答えるとプレミアムカードを進呈
・プレミアムカードを受け取った方には、抽選で沿線自治体の特産品をプレゼント
詳しくは、市ホームページまたはJR室蘭線活性化連絡協議会Facebookページをご覧ください
◎市ホームページ
ID：11464
◎Facebook
二次元コードは本紙参照

今回お話を伺ったお二人は〝車の運転が好き〟なことがきっかけで、今の仕事に就いています。ワークライフバランスを保てることも魅力であるとも語ってくれました。市はこれからも、公共交通を支える皆さんを応援していきます。
ぜひ皆さんも、公共交通をライフスタイルに取り入れてみてください。

問合先：企画室
【電話】35-4834