避難所に行くことだけが避難じゃない
皆さんは、〝避難〟と聞くとどういった行動をイメージしますか?
多くの方は、小・中学校や公共施設などの避難所へ移動することをイメージすると思いますが、それだけではありません。
〝避難〟とは〝何らかの方法で自らの安全を確保する行動〟であり、災害の種類や状況によってその方法はさまざまです。
今月号は、〝状況に合わせた避難〟をお知らせします。
●避難情報の種類
災害時における避難情報には種類があり、その種類に応じた行動が必要です。
市は、状況に応じて、緊急告知FMラジオや岩見沢市メールサービス、緊急速報メールなどで、避難情報の発令をお知らせしますが、弾道ミサイルやゲリラ豪雨など、短時間で発生する場合は、市民の皆さんが状況を判断し、避難行動に移らなければなりません。
●避難の種類
まずは、基本的な避難の種類を覚えましょう。
○立ち退き避難(水平避難)
その場を立ち退いて、指定された避難所や安全を確保できる近隣の場所に移動する避難です。
○屋内安全確保(垂直避難)
自宅・屋内などの安全な場所への待避や2階以上の安全を確保できる高さに移動するもので、すでに周りが浸水している場合、悪天候で避難所への移動が危険な場合、夜間で暗い場合や避難所に移動する時間的余裕がない場合など、緊急時・切迫時に行うべき避難です。
次に、災害の種類に応じて、どのような避難が必要なのかを見ていきましょう。
●避難は災害の種類に合わせて
○弾道ミサイル
弾道ミサイルは、発射から数分で到達する可能性があり、短時間のうちに、落ち着いた避難行動が必要です。まずは、万が一に備え、部品の落下や着弾による爆風などから身を守ることが重要です
・屋外にいる場合
速やかに近くの建物の中に避難してください。近くに建物がない場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守ってください
・屋内にいる場合
むやみに移動せず、そのまま屋内にとどまり、窓から離れるか、窓のない部屋に移動してください
○水害
水害は、あらかじめ台風の接近や悪天候などを予想できるため、テレビやラジオ、インターネットなどで、事前に気象状況を確認し、悪天候が見込まれる場合は、いつでも避難ができるように心がけてください
・立ち退き避難(水平避難)
避難情報が発令されたときには、浸水や土砂災害などから逃れるために、速やかに避難所に避難してください
・屋内安全確保(垂直避難)
急激な雨によって道路が冠水してしまった、激しい雨や強風で外に出るのが危険、外は真っ暗で道路の様子が分からないなど、外に出ること自体が危険な場合があります
その際は、浸水などに備えて自宅の2階以上の身の安全を確保できる場所へ避難してください
○地震
地震は、大きな揺れにより上から物が落ちてくることや、家具の転倒によって下敷きになってしまう可能性があるので、まずは自分の身を守ることがとても重要です。そして、揺れが収まったら、火の元の確認と出口の確保をし、その後、家族の安否や家屋の被害状況の確認、ご近所同士の安否確認や救助活動など、地域での助け合いをお願いします
・屋内安全確保(垂直避難)
机の下など身の安全を確保できる場所に身を隠してください
・立ち退き避難(水平避難)
家屋の被害が激しく、家に住むことができない場合は、避難所に避難してください
●Jアラートの情報伝達訓練
地震や津波、武力攻撃などの発生に備え、全国瞬時警報システム(Jアラート)を使って、実際の事案発生時と同じ情報伝達を実施する、全国一斉情報伝達訓練です。情報伝達訓練ですので、避難する必要ははありません。
※この訓練では、緊急速報メールは送信されません。
日時:11月14日(火) 午前10時頃
○全国瞬時警報システム(Jアラート)
国が人工衛星などを使い、地震や津波、武力攻撃などの緊急情報を瞬時に伝えるシステム。市は、緊急告知FMラジオと連動させ、緊急情報をお知らせします。緊急時にはラジオが自動で起動します。
★76.1メガヘルツ 市職員が出演して説明します
11 月3 日(祝) 午後5 時40 分
問合せ:市防災対策室