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地域のファンを増やしたい

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北海道岩見沢市

昨年、一昨年と地域おこし推進員を取り上げたのを覚えていますか?今年6月に、3人目の地域おこし推進員が着任しました。
今月号は、地域おこし推進員にこれからの活動に対する意気込みや、やっていきたいことなどを聞きました。
また、今回は広報係の一員として就労体験(インターンシップ)を行った緑陵高等学校の生徒が、インタビューしました。

●岩見沢市地域おこし推進員
市は平成27年度より朝日、美流渡、毛陽、万字などの東部丘陵地域を活動地域に地域おこし推進員を配置しています。
推進員は、一定期間、地域に居住して、地域資源の発掘や振興、情報発信などの地域おこしの支援、地域協力活動を行いながら、その地域への定住・定着を図ります。

岩見沢市地域おこし推進員
札幌市生まれで、幌向小学校、豊中学校、緑陵高等学校を卒業後、東京都内の大学へ進学。
卒業後、都内で2年間、札幌市内で5年間民間企業に勤務。
平成29年6月から、地域おこし推進員として活動中。

□きれいな自然に魅力を感じ
・地域おこし推進員に興味を持ったきっかけは何ですか?
去年の暮れに旧友とメープルロッジを利用し、そこで東部丘陵地域を初めて訪れました。そのときに「岩見沢にも山に囲まれ自然が豊かで、こんなにも星空がきれいな場所があるんだ」と感動し、学生時代に住んでいた頃には気付けなかった魅力に惹(ひ)かれました。その旧友から〝地域おこし推進員〞の話を聞き、11年間を過ごした岩見沢の地域のために働ける仕事をしてみたい、と思い応募しました。

□つながりがすごく心強い
・東部丘陵地域ってどんなところですか?
東部丘陵地域に住んで2カ月ほど経ちますが、〝住んでいる人同士の横のつながりがしっかりしている〞印象を受け、とても心強いと思います。例えば、困ったことがったときに誰かに相談すると「○○さんに聞いたらいいよ」と教えてもらえ、お互いが助け合いながら地域を支えているんだなと感じます。

□一枚の写真に収めたい
・どんなことに取り組みたいですか?
写真を撮ることが好きで、高校時代には写真部に所属していました。なので、カメラ片手にこの東部丘陵地域の自然や、そこに住む人々の生活の様子、地域の歴史を写真に収めたいです。そして、地域の人はもちろん、地域外や市外の人にも見てもらい、写真を通して〝東部丘陵地域のファン〞を増やしたいと思います。

□フェイスブックなどを使って
・具体的に、どうやって多くの人に魅力を伝えていきますか?
現在、フェイスブックなどで地域の魅力を発信しています。例えば、この地域の四季折々の自然や風景を載せたり、「地域でこんなイベントがあり、子どもたちがたくさん参加し地域の人と触れ合う機会ができました!」というようなことをお知らせしたりしています。また、「この地域に新しく引っ越してきた人が、こんなことをしたいと言っています!」というような声を載せ、地域の人と人を結ぶような発信をしています。いろいろな人にこの地域を知ってもらい、魅力をもっと広めていきたいという気持ちを持って情報をお届けしています。

□地域の魅力
・東部丘陵地域で素敵だなと思うおすすめの場所を教えてください
この地域は、たくさんの緑や自然に囲まれた本当に素敵な場所が多いと思います。美流渡みんなの森運動広場も私の好きな場所の一つです。ここでは子ども向けのワークショップを行ったり、七夕まつりでバーベキューをしたりと、地域の方々の憩いの場となっています。あと、国鉄万字線の旧朝日駅舎のように歴史を感じることのできる建物なども、この地域の魅力の一つだと思います。炭鉱で栄えた街の物語を建物を通して感じることができます。

◆青山さんと東部丘陵地域を巡りました!
青山さんが東部丘陵地域のおすすめのスポットを案内してくれました!
◇持ち帰り冷泉 ポンネ湯(万字)
ポリタンクなどで持ち帰り、自宅のお風呂で硫黄の香り漂う硫黄泉を体験できます
◇みんなの森運動広場(美流渡)
万字線美流渡駅の跡碑があり、歴史を感じさせてくれます
◇旧朝日駅(万字線鉄道公園)
万字線の廃線とともに廃止。ホームやレール、遮断機、動輪なども置かれています
◇不動明王堂の滝(朝日町)
不動明王堂の近くにある滝。小さいですがとてもきれいです
◇スパ・イン メープルロッジ(毛陽町)
緑豊かな毛陽地区にあり、宿泊室、日帰り入浴できる温泉とサウナも備えています

□日常生活の中にもヒントが
・新しい企画やアイデアはどのようにして生まれるのですか?
物事を見ていく時に、いろいろな方向から見るようにすると、新しいアイデアが生まれやすいのかなと思います。日常生活の中の心配事や悩み事、自分や周りの人がっているようなことを通して、「これはこうしてみたらいいのかもしれない」と考えるのがすごくヒントにつながるのかなと思います。

□岩見沢を離れて想(おも)うこと
・地域の魅力を再発見するには、どうしたらいいですか?
以前、岩見沢に住んでいた私も、この東部丘陵地域のことはあまり知りませんでした。生まれてから同じところに住んでいると、それが当たり前になってしまい、地域の良さになかなか気付きにくいと思うのですが、そこから〝離れてみるとわかる魅力〞もあるのかなと思います。私も東京や札幌に住んで、改めて岩見沢を訪れると「やっぱり、今の私のルーツは岩見沢にあるんだ」と再認識しました。小さい頃から豊かな自然に囲まれ、学校帰りに夕日がきれいな空を見ながら歩いたり、満天の星空を窓から眺めたり…。一度離れてみることで、そんな地域の魅力を再発見できるのかなと思います。ただ、離れたままにはならないで欲しいなと思います。

□参加することによって、まちに若さが
・岩見沢市のために、高校生にできることは何だと思いますか?
岩見沢は他の市町村に比べて比較的、お祭りなどが多いと感じているので、そういうイベントに参加してまちを盛り上げて欲しいなと思います。今年の彩花まつりでは、観光おどりパレードに地域の人と一緒に参加したのですが、光陵中学校の生徒や、看護学生などの若いチームも元気に踊っていて、祭りがより賑にぎやかになりました。参加することによって、まちの中に若さが戻って活気づくので、なるべくまちのいろいろな行事に学校の仲間みんなで参加してもらえたら、〝若い力で活気のあるまち〞をつくっていけるのかなと思います。

市は、地域おこし推進員の吉崎さん、上井さん、今回新たに加わった、青山さんをサポートしながら、地域の課題である、人口減少や高齢化などの解決に向けて、交流事業や地域おこしに積極的に取り組んでいきます。

大自然の中で、終始笑顔が絶えないインタビューでした。
初めての経験で戸惑いもあったかと思いますが、この経験をこれからの人生に生かして欲しいですね!

問合せ: 市企画室

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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