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市民の足の転換期

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北海道岩見沢市

●10月からのバス路線変更
市民の足と言われる、バスやJRといった公共交通機関が、大きな転換期を迎えています。いろいろな地域で、利用者の減、収支の悪化などにより路線の維持が困難だという報道がなされていますが、岩見沢市ではどのような状況なのでしょう?
今月号は、岩見沢市における市民の足の今をお伝えします。
○市の交通事情
481平方キロメートルに及ぶ広大な市域に約8万3千人が暮らす、わたしたちのまち岩見沢。札幌や新千歳空港からも近く、また国道12号や234号をはじめとする多くの主要な道路や、JR函館線や室蘭線などが交差する、発達した交通網と、石炭や農業を中心とした産業を背景に、交通の要衝として発展し、産業や経済、政治、文化、福祉、医療など、空知の中心的な都市としての役割を担っています。
市内には、札幌と旭川を結ぶJR函館線と、苫小牧へと通じるJR室蘭線、そして岩見沢駅を中心とする路線バスの公共交通ネットワークが張り巡らされていますが、一方では大型商業施設の郊外進出や、住宅街の郊外化も進み、自動車依存も強まっています。
利用者の減少などにより、公共交通事業者の収支も悪化していますが、高齢化が進む地域では、移動手段の確保が重要性を増しており、公共交通は大きな転換期を迎えています。
○これまでの取り組み
市は、公共交通を今後どうすれば持続的に維持できるか、また、利便性を向上することができるかを考えるため、平成27年1月に交通事業者や道路管理者、警察、学識経験者、利用者の代表などで構成する〝岩見沢市地域公共交通活性化協議会〞を設置しました。
さまざまな議論を重ね、平成27年4月に、今後の公共交通の方向性を示す〝岩見沢市生活交通ビジョン〞、平成28年6月には、公共交通のマスタープランとして〝岩見沢市地域公共交通網形成計画〞を策定しました。
○新たなバス路線
平成26年に実施した住民ニーズ把握調査の結果や、岩見沢市地域公共交通網形成計画に基づき、人口減少と高齢化の進行という現状を踏まえつつ、これからも市内の公共交通の根幹は路線バスであるとの認識のもと、将来にわたって持続可能な公共交通ネットワークの構築の第一歩として、わかりやすく、利用しやすいバス路線の再編を進めてきました。
多くの市民の皆さんからのご意見と、岩見沢市地域公共交通活性化協議会での議論によって生まれた、私たちの新しいバス路線が、平成29年10月から運行されます。
新しいバス路線の概要と、変更のポイントを紹介します。
○四つの循環線
今までの路線を統合・再編し、市街地と周辺住宅街を結ぶ、四つの循環線を新たに設定します。これらの循環線では、双方向からバスが運行することにより、これまで始点から終点間に限られていた移動の利便性の向上を図ります。
新たな循環線
・かえで団地循環線
・日の出台・栄町循環線
・鉄北循環線
・南町・春日循環線
○もう一つの乗降拠点
新しいバス路線では、駅に隣接する〝岩見沢ターミナル(有明町南1)〞に加え、まちなかのもう一つの乗降拠点として、〝であえーる岩見沢(4西3)〞を位置づけています。四つの循環路線をはじめとした多くの路線が〝であえーる岩見沢〞を経由します。
○最終発車時刻の繰り下げ
私たちの生活様式が変化する中、現行の岩見沢市内の路線バスは、「最終発車時刻が早すぎる」という声が多くありました。こうした声を受け、四つの循環路線では、それぞれ最終発車便を午後9時以降に設定するなど、最終発車時刻を繰り下げます。これにより、通勤や通学、市街地での会合や学習塾などからの帰宅の利便性の向上を図ります。
○遠回り、狭い、重複の解消
新しいバス路線では、市街地に向かう際の、遠回り区間をできるだけ解消し、目的地までの到着時間の短縮を図っています。また、遅延発生の要因となっていた、道路幅が狭い区間は、できるだけ近隣の道路条件の良い経路を運行することで、決められた時間に発車できるように努めています。これらにより、通勤や通学、JRや他の路線への乗継などの利便性の向上を図ります。
問合せ: 市企画室

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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