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ペットの幸せ=人の幸せ(1)

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北海道岩見沢市

愛くるしい仕草や表情で和ませてくれるペットですが、コロナ禍により自宅で過ごす時間が長くなったことなどを受けて、ペットの需要が高まっているようです。その反面、飼育放棄や動物虐待などの事件数も増加していると言われています。
今月号は、ペットを飼う上でのルールやマナーなど、動物愛護を取りあげます。
◎76.1MHz
市職員が出演して説明します
4月9日(金)午後5時40分

■良い面しか見えない
テレビやYouTube、SNSなどでよく見かけるペットの動画。そのほとんどは、かわいい、愛おしいペットの姿を映しています。良い面ばかりの動画ですが、実際に飼うと、臭いなどの動画では伝わらないものが多々あるので、注意が必要です。ペットは飼い主に癒しだけを与えるわけではありません。

■飼う責任と覚悟
ペットを飼うことは楽しいことも多いですが、世話に休みはなく覚悟が必要です。「こうだと思わなかった」「思ったようにいかない」ということは当たり前にあり、病気や老いもあります。ペットの餌や日用品、治療費など、お金もかかります。「こんなはずではなかった」と飼育放棄することのないよう、ペットが生涯を終えるまで、愛情を持ってきちんと飼わなければなりません。飼い主には〝命ある動物〟を愛護し適切に管理する責任があります。
動物の愛護及び管理に関する法律で飼い主の責任として次の六つのことが明記されています。

□健康と安全の保持と迷惑防止
動物の種類や習性に応じて正しく飼い、動物の健康と安全を保ち、人に迷惑をかけないように飼うこと

□逸走(いっそう)防止
動物が逃げ出したり迷子になったりしないようにすること

□繁殖制限
動物が増えすぎて管理できなくならないように不妊・去勢手術をすること

□病気の知識と予防
動物の病気や感染症などの正しい知識を持ち、その予防をすること

□終生飼養
動物がその命を終えるまで適切に飼うこと

□身元表示(所有明示)
自分の飼っている動物だと分かるように首輪や迷子札、マイクロチップなどをつけること

■飼育放棄ダメゼッタイ
飼い主の都合で、ペットを手放すことがあってはなりません。どうしても飼い続けることが難しくなった場合は、チラシやポスターを作ったり、インターネットなどで発信したりして、新たな飼い主を探すことも飼い主の責任です。

□手放すことになった例
・結婚、出産などの生活スタイルの変化で世話をする時間がなくなった
・飼い主自身が病気や高齢になり世話ができなくなった
・経済的な理由で飼い続けることができなくなった
・思っていたより大きくなった
・ペットが病気になった・高齢になった
◎〝ペットの命に責任を持つのは飼い主である〟ことを絶対に忘れないでください

■飼う前に考えよう
・今の住居はペットが飼える環境であるか
・ペットの種類や大きさ、特性などが、生活環境に適しているか
・家族みんなが賛成しているか
・世話ができる体力があるか。動物アレルギーはないか
・ペットが命を終えるまで飼い続けることができるか。高齢のペットの介護ができるか
・毎日欠かさずペットの世話に手間と時間をかけられるか
・鳴き声やふん・尿などで周りに迷惑をかけないようにできるか
・災害時にペットの命を守る方法を考えているか
・経済的な理由で行き詰まらないよう、飼い続けるための費用をしっかり考えているか

■飼わない決断も大事
ペットが命を終えるまで、責任を持って飼い続けることができますか?「飼わない」「今は飼えない」と判断することもペットへの愛情で、命を預かる責任を果たすことになります。
「かわいい」「目が合った」「なついている気がする」などの理由で衝動的に決めるのではなく、冷静に判断しましょう。飼い主の先輩に話を聞くのもいいかもしれません。
ペットの命は、ペットを飼い始めたそのときから、あなたに委ねられますもし、少しでも不安に思うことがあるのなら、ペットを飼うべきではないのかもしれませんよく考えて判断しましょう

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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