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自分らしく安心して暮らせるように(1)

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北海道岩見沢市

住み慣れた地域で、障がいのある方もない方も自分らしく安心して暮らすためには、多様な人たちがいることを身近に感じ、その個性を理解することが大切です。
今月号は、芸術を通じた、障がいのある方と地域をつなぐ取り組みのほか、4月に策定した岩見沢市障がい者福祉計画(第3期)などを紹介します。
〝アール・ブリュット〟は、フランスの画家ジャン・デュビュッフェによって生み出された概念で、正規の美術教育を受けていない人による〝生(き)の芸術〟のことなんだ

◎76.1MHz
市職員が出演して説明します
5月14日(金)午後5時40分

■多彩な個性や想(おも)いに触れる場所
市は、平成22年から作品展〝いわみざわハートandアート〟を、平成28年から〝北海道アール・ブリュットフォーラムin岩見沢〟を継続して開催しています。多くの福祉関連機関や大学などと連携しながら、障がい者芸術と地域社会の醸成に取り組んできました。
その取り組みの一つとして、市内の施設でアール・ブリュット作品を常設展示しています。さまざまな作品を通して、障がいのある方の個性や想(おも)いに触れてみませんか。
常設展示場所:
・岩見沢アール・ブリュットギャラリー(4西3)
・市役所本庁
・いわみざわ健康ひろば(3西4第2ポルタビル1階)

■アール・ブリュットギャラリーって?
皆さんは岩見沢アール・ブリュットギャラリーを知っていますか?
昨年9月にオープンしたこの施設は、市内外の作家が制作した個性豊かな作品を常設展示しています。定期的に作品を入れ替えており、訪れるたびにさまざまな表情で、皆さんを出迎えてくれます。
中心市街地にありアクセスも便利なので、バスの待ち時間や買い物のついでなどに、ぜひお立ち寄りください。

◎岩見沢アール・ブリュットギャラリー/入場無料
所在地:4西3
開館時間:午前10時~午後5時
休館日:水・日曜日、祝日
駐車場:有り(3台)
【電話】35-7715

□開催中の展示/COLORS(カラーズ)
春らしい、カラフルで明るい雰囲気の作品を展示しています。さまざまな色を使って表現された作品の色彩を楽しんでください。
期間:6月22日(火)まで

■どんなところ?
アール・ブリュットギャラリー職員 横川ひとみ

□何にも縛られない想(おも)いのままの表現が魅力
私は、昨年9月のギャラリーオープンからここに勤めており、来場者に作品の説明などをしています。できるだけ正確に、分かりやすく説明できるよう、事前に作家のプロフィールなどを確認したり、作品をじっくり観察したりして、自分なりに勉強しています。鑑賞の邪魔にならないタイミングに、説明や触れられる作品があれば「触っていいですよ」といった声かけをしています。
作品を見た方が「素敵ね」と言ってくれたときや、高齢の作家ご本人が展示されている自分の作品を見に来て「また描くよ」と言っていたときは、とても嬉しかったです。
ここで働くまでは、障がい者芸術やアール・ブリュットといったものをあまり知りませんでしたが、ここに展示されるさまざまな作品を見て「こんなに素晴らしいものを作るのか」とびっくりしました。
印象に残っている作品は、オープンした時に展示した作品で、中でも自動車のクラフト作品です。タイヤも一つ一つ手で巻いて作っていて、設計図もないのに、細かいところまでこだわって作られていて感動しました。
その他の作品も、ただ眺めているだけでは分からなくても、細かいところまで観察すると、作家のこだわりや想(おも)いを見つけられることもあるので「なんて楽しい世界なんだろう」と一つ一つの作品を興味深く観察しています。
展示する作品は、作品集やDVD、インターネットなどを見て、私が選ぶこともあるんです。
このギャラリーは多様な人たちの挑戦を発信する場所です。
来場者はリピーターが多いですが、信号の待ち時間や外から見える作品を見て興味を持ち、ふらっと来場される方もいます。であえーる岩見沢の目の前でバス停も近いので、バスの待ち時間や買い物の合間などに、たくさんの人に立ち寄ってほしいですね。
展示される作品は、作家の想おもいのままに表現されたものばかりです。多くの方にその想(おも)いを見てもらい、多様な人たちがいることを身近に感じてもらうことが、その個性を理解する第一歩につながるのではないかと思っています。

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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