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質の高い急性期医療の提供を維持・強化/岩見沢市新病院建設基本計画を策定(1)

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北海道岩見沢市

市は、市民の皆さんから頂いた意見を踏まえ、新病院の具体的な整備の方向性を示した〝岩見沢市新病院建設基本計画〟を策定しました。
今月号は、その概要をお知らせします。

◎76.1MHz
市職員が出演して説明します
11月11日(金)午後5時40分

■基本計画策定の考え方
◆新病院に向けた基本的な考え方・目指す姿
基本計画を策定するに当たり、新病院の基本コンセプトと目指す5つの姿を定めました。

◇基本コンセプト
質の高い急性期医療の提供を維持・強化するとともに、南空知医療圏域住民の生活的価値(QOL)の向上を実現する病院
目指す姿:
・患者にとってわかりやすく信頼される病院
・急性期医療や救急医療を中心とする総合的な診療体制を担う病院
・安全・安心で快適な療養環境を提供する病院
・スタッフが誇りと働きがいを持てる魅力ある病院
・健全で効率的な経営による持続可能な病院

◆新病院の重点医療機能(病院像)
◇急性期医療の充実
急性期医療提供体制の充実、がん診療連携拠点病院の指定

◇回復期医療の充実
回復期病棟、心不全・心臓リハビリテーションセンターの設置

◇専門医療の充実
小児・周産期医療提供体制の充実、精神医療や透析など専門医療の維持

◇救急医療の充実
HCU(高度治療室)・SCU(脳卒中集中治療室)の設置、二次救急の機能の充実

◇災害・感染症医療の充実
災害医療提供体制の充実、新興感染症などに対する体制の強化

◇地域医療連携の推進
地域の医療・介護・福祉機関との連携・機能分化による地域医療の維持

◆新病院の施設規模
新病院の病床数は、入院患者数がピークとなる新病院開院当初(令和10年度)を想定した合計462床とし、計画延床面積は、近年建設された同規模病院の事例を参考に、病院部分の1床当たり延床面積を85平方メートルと設定した4万平方メートル程度としました。

◇病床数内訳

◆新病院の診療機能
臓器別・疾病別などで分かりやすく細分化した28診療科に再編するとともに、急性期や二次救急を担う医療機関としての機能を強化するため、7つの部門を新設、7つの機能の充実を図ります。

◇新病院で新設・拡充する機能
拡充機能:
・感染症対策の充実
・災害対策の充実
・救急外来の充実
・手術室の充実
・内視鏡室の充実
・化学療法室の充実
・健診センターの充実
新設部門:
・総合支援センター(仮称)
・HCU(高度治療室)
・SCU(脳卒中集中治療室)
・緩和ケア病棟
・回復期リハビリテーション病棟
・心不全・心臓リハビリテーションセンター
・病理診断部門

◆標榜(ひょうぼう)診療科(28科)

■施設整備計画
◆施設整備方針
新病院の施設を整備するに当たり、5つの方針を定めました。

◇施設整備方針
〔患者や家族など全ての利用者にやさしい施設〕
ユニバーサルデザイン、効率的な動線、プライバシーやセキュリティへの配慮、利便施設の充実
〔災害や感染症に強い安全・安心な施設〕
大規模災害や感染症のパンデミック発生時にも医療機能を継続できる建物配置・構造・設備
〔職員が能力を発揮できる働きやすい施設〕
ICT※1/IoT※2・AI※3・RPA※4の導入、教育・研修機能、院内保育、アメニティ機能の充実
〔将来の変化に対応し地域医療を守る施設〕
柔軟性や拡張性に配慮した建物構造、全面建替スペースを確保できる配置
〔経済性と環境に配慮した施設〕
施設整備費やライフサイクルコストの縮減、自然エネルギーの活用、省エネルギー化
※1.Information and Communication Technologyの略称。通信を使ってデジタル化された情報をやりとりする情報通信技術のこと。
※2.Internet of Thingsの略称。あらゆるモノがインターネットにつながる状態、もしくは技術のこと。
※3.Artificial Intelligenceの略称。さまざまな知的能力を人間に代わってコンピュータに行わせる人工知能のこと。
※4.Robotic Process Automationの略称。データ入力や転記、確認などのコンピュータ上で行う定型的な単純業務を自動化すること。

◇建設地
災害発生時や救急搬送時のアクセス確保において、国道に面した立地の優位性が高いことから〝北海道中央労災病院用地〟に決定しました。

◇駐車場
患者・来院者用や職員用など、1千台程度の駐車場を整備します。

◇施設の構造
災害発生時にも患者や職員の安全性を確保し、診療機能が維持できるよう、免震構造とします。

◇新病院の設備
・災害時に備え、最低3日間分の電力・給水を確保
・低炭素化やライフサイクルコストの低減に配慮
・空調設備を整備し、快適な療養環境を提供
・院内Wi-Fi環境の整備による、利便性の向上
・一般用・職員用など用途別のエレベーターを整備
・防犯カメラの設置やICカードによる出入り管理などのセキュリティ対策
・エネルギー供給や設備の保守管理を一括して外部事業者に委託する、エネルギーサービス事業の導入を検討

       

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