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それぞれの地域おこし(1)

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北海道岩見沢市

今年度、新たに3人の地域おこし推進員が着任しました。すでに活動中の推進員と合わせ、4人がそれぞれの活動を開始しています。
今月号は、新たに着任した推進員と、これまでの推進員の活動などを紹介します。

■地域おこし推進員
市は平成27年度より朝日、美流渡、毛陽、万字などの東部丘陵地域を活動地域に、地域おこし推進員を配置しています。
推進員は、一定期間地域に居住し、地域資源の発掘や振興、情報発信などの地域おこしの支援、地域協力活動などを行いながら、その地域への定住・定着を図ります。
任期終了後も市内に居住し、地域を盛り上げる活動を継続している方もいます。

◎76.1MHz
地域おこし推進員が出演して説明します
7月8日(金)午後5時40分

◎魚住駿(うおずみしゅん)
千葉県出身。静岡県の高校を卒業後、東海大学へ進学し、現在4年生
令和4年4月より地域おこし推進員として活動中地域の農家の作業を手伝いながら、趣味のコーヒーと映画に関する活動を企画中

◎藤嶋裕介(ふじしまゆうすけ)
岩見沢市出身。岩見沢西高校を卒業後、酪農学園大学へ進学
在学中、岩見沢市の猟師に弟子入りし、猟師としての活動を開始
令和4年5月より地域おこし推進員として活動中狩猟で手に入った動物の角などを加工した工芸品製作やジビエなどの特産品開発の活動をしている

◎森末愛美(もりすえまなみ)
広島県出身。同県の高校を卒業後、北海道教育大学旭川校へ進学
令和4年4月より地域おこし推進員として活動中
幼少期からスキー競技に取り組み、現在も選手として大会に参加しており、スキーや芸術に関連する活動をしている

◎瀬尾洋裕(せのおようすけ)
令和2年5月より地域おこし推進員として活動中
毛陽町にBMX(競技用自転車)のコース〝ルコチパーク〟を整備。各種イベントや自転車教室の開催といった活動をしている
先輩推進員の瀬尾さんが3人にインタビュー!次のページからその様子を紹介します

■東部丘陵地域
東部丘陵地域の人口は年々減少傾向にあります。石炭産業の全盛期には大小さまざまな炭鉱があり、多くの人がそこで働き、暮らしていました。しかし、炭鉱の閉山とともに、多くの人たちが地域を去っていきました。
近年は豊かな自然環境や美しい農村景観に加え、温泉やアクティビティなどの観光施設や、石炭や鉄道の歴史資源が再評価され、芸術やスポーツの活動フィールドとしても注目を集めています。
市は、地域の魅力に磨きをかけ、地域を盛り上げることを目的に、地域おこし推進員を配置しています。

■これまでの推進員の活動
□空き家のリノベーション
上美流渡にある空き家をリノベーションし、令和2年3月にゲストハウス兼イベントスペース〝マルマド舎〟としてオープン

□朝日駅復活プロジェクト
平成30年から31年にかけ、地域の方と旧朝日駅舎の清掃やペンキ塗りを行い、令和元年6月にお披露目イベントとして朝日駅写真展を開催

□みる・とーぶマップの製作
平成29年3月より〝みる・とーぶプロジェクト〟によって製作された、東部丘陵地域に住む人たちのイラストや店舗の情報などを手書きしたマップ

□ルコチパークの整備
令和2年8月にBMX・マウンテンバイク向けダートコースを毛陽町にオープン。〝ルコチ〟はアイヌ語で〝足跡〟という意味

瀬尾さん:
岩見沢の推進員になろうと思ったきっかけは何ですか?
藤嶋さん:私は大学時代から有害鳥獣駆除に興味があり、東部丘陵地域でフィールドワークを行っていました。その時に農家や猟師の方と知り合いになりました。大学卒業後は3年間新潟県にいましたが「帰ってきて働かないか」と声をかけてもらい、農業を守る仕事をしたいと思ったのがきっかけです。
森末さん:私はスキーの選手をしており、大学卒業後も、仕事をしながらスキーも全力で取り組みたいと思っていました。就職活動中、いろいろなつながりで瀬尾さんの活動に参加させてもらい、その時に推進員という仕事を知り、私もこの地域を盛り上げていきたいと思いました。
魚住さん:夕張市に遊びに行った帰りに、メープルロッジの横にある家庭菜園〝森のポタジェ〟の方に手を振られ、その方と仲良くなりました。それから、私がコーヒー好きなこともあって、近くにあるカフェの方とも仲良くなり、いろいろな人との縁でこの地域に移住し、推進員をしています。ただ、最初に手を振ってくれた方は人違いで手を振っていたようです…

瀬尾さん:東部丘陵地域に住んでみてどうですか?
藤嶋さん:悠々自適な生活を送っています。夜は虫や鳥の声が聞こえて自然が豊かでとても良いです。若い人の一人暮らしが珍しいからか「どこからきたの?」「どんな仕事をしているの?」など、声をかけてくれてありがたいですね。
森末さん:ここでの生活は自分に合っていると思っています。自然が近くにあって、地域の方と山菜取りに行ったり、家庭菜園をするにも近くの農家の方に育て方を教えてもらえたり、プチ自給自足生活をとても満喫しています。
魚住さん:私は目の前に田んぼがあるシェアハウスに住んでいますが、日の光で起きて、窓越しに見える田んぼの景色がすごく好きですね。

瀬尾さん:好きな場所やおすすめスポットはありますか?
藤嶋さん:朝日町にある不動の滝ですね。映えスポットです。
他の場所は光が少なくて写真を取るのが難しかったり、人気スポットで人がたくさんいたりするところが多いのですが、ここは周りの木が手入れされ、光が入ってくるので写真が撮りやすいです。ただ、熊が出る可能性があるので…
瀬尾さん:では藤嶋さんと一緒に行けば安心ですね!
藤嶋さん:声をかけてくれれば映える角度などご案内しますのでぜひ!
森末さん:万字炭山森林公園のズリ山が最高に良い景色なのでぜひいろいろな人に知ってもらいたいです。
20分くらいで登れる山ですが、頂上はとても開けていて遠くまで見渡せ、空がとにかく広くて、春夏秋冬楽しめる山です。
瀬尾さん:冬も行けるんですか?
森末さん:スノーシューでハイクする方もいるみたいです。
今から冬が楽しみです。
魚住さん:毛陽町の森のポタジェがすごく面白いです。ミント一つとってもオレンジミント、ストロベリーミント、チョコレートミントなどいろいろな種類があって、葉っぱをこすると全部違うにおいがします。森のポタジェの環境も良いんですけど、そこを管理している方の豊かな心に癒されています。これからの季節はガーデンが植物でいっぱいになるので素敵ですよ。

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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