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いちばん身近な相談相手2

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北海道岩見沢市

●民生委員は、こんな活動をしています
○見守る
・一人暮らしの高齢者など、地域の住民を訪問し、福祉の支援が必要な方を把握します
・日常生活での困り事などの相談を受けます
・子どもの登下校時の見守りや声かけを行います

○つなぐ
・地域の課題解決に向けて、行政や関係機関への橋渡しをします
・福祉サービスなどの情報提供を行います
・関係機関の依頼により、福祉タクシー利用券や歳末たすけあい運動見舞金などの配付を行います

○支える
・65歳以上の世帯の生活状況や緊急連絡先の調査・把握をします
・高齢者の居場所づくり・仲間づくりのために〝サロン〟の運営・協力をします
・子育て家庭の居場所づくりのために〝子育て親子ひろば〟を開催し、常設型子育て親子ひろば〝ひなたっ子〟の協力も行います

●大変だけど、嬉しいこともたくさん
民生委員・児童委員 小川美紀子さん

○顔を覚えたい
町会から依頼があり、自分に務まるのかなという不安がありましたが、地域の方をあまり知らなかったので、民生委員をやれば、皆さんの顔を覚えることができると思い引き受けました。私の町会は、民生委員が町会の役員をするという形になっているので、町会の行事にも関わることになるんです。それは、顔を覚えることにつながるので、民生委員の仕事をやりやすいんです。委員になったときに、名刺をいただいたんですが、それが足りなくなるくらい、個別訪問しました。

○カードの作成
認知症の方がいて、「スーパーに行ったら帰ってこれなくなった」という話を聞いて、面談に行きました。住所・名前・年齢を明記したカードを作って「必ずこれを首にぶら下げて歩いてくださいね」ということにしました。買い物に行って帰ってこれなくなっても、タクシーでカードを見せることで帰ってこれる。ただ、個人情報がありますので、町会に相談したんです。でも、命には代えられないし、町会みんなで助け合いましょうということで作ったんです。カードは、ドアのところに掛けてあって、テーブルにも〝必ず持って行くこと〟という張り紙をして、忘れないように工夫しました。

○手作りのお便り
民生委員の活動の仕方は、人それぞれです。私の場合は、パソコンができないので手書きなんですが、3・4カ月に1回というペースでお便りを作っています。訪問の際に配っていて、不在であればポストに入れています。内容は、季節的なものだったり、民生委員や町会の打ち合わせの内容だったり、防災に関するものだったり、自由に書いています。とにかく「私を覚えてもらおう」と思って始めたものなんです。

○溶け込むこと
高齢者の方に喜んでもらえるものはないかと、踊りの同好会を仲間で作りました。敬老会や福祉施設で踊りを披露しています。それが生きがいになっていますね。あくまで私の考えですが、民生委員は、皆さんの中に入って、一緒に喜んだり、話し合ったりして、皆さんの中に溶け込んでいくのが大事なのかなと思っています。

○反応が嬉しい
「踊りが楽しかったよ」という電話や、お便りを見た方から「私も筆字をやっているんですけど、一緒にやりませんか」という話をいただくと嬉しいですね。そういうお話をいただいて、私も情報を得ることができるので、それを材料にして書いています。仕事をしているので、大変な部分もありますけど、嬉しいことがあるもんだから、大変だということを忘れてしまいます。

○こんなことも
昨年の北海道胆振東部地震の際、次の日の朝に安否確認で地域を回りました。いろいろな町会でも見回りをしたと聞いていますが、電話もインターホンも通じないので、窓をたたいたり、郵便受けのところから名前を呼んでみたりと、電気のありがたみを感じましたね。

○交流の場を
難しいことはできないんですけど、お便りや踊りは、続けていきたいですね。
あとは、一人一人訪問するのもいいんですが、皆さんと一緒に何かをするということを増やしていきたいです。そういった場に出てくることで、顔が分かり、つながりが生まれ、情報も得られる。自宅に来られるのを嫌がる方もいますので、皆さんが出てこれる場を多く作りたいです。

○支え合いましょう
民生委員の活動は、やっぱり町会と連携してというのが理想だと思います。民生委員単独では音を上げてしまうかもしれません。
それは、人が人を支える、自分一人では生きていけないということだと思うんです。人という字があるように、支え合いましょう。自分が見て聞いて、確かめることができることは、行動しましょう。シルバーでも若い人を支えることはできるんですよ。

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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