北海道教育大学岩見沢校(以下、『岩教大』)のことを知っていますか?
「大学があるのは知っている」という方は多いと思いますが、どれだけの学生が通い、どんなことを学び、どんな活動をしているのか、そこまでは知らないのではないでしょうか
今月号は、市や地域と連携し、さまざまな取り組みを行っている、岩教大にスポットを当てました

76.1MHz：市職員が出演して説明します
12 月11 日(金)午後5 時40 分

※インタビューや写真撮影は、距離を取りマスクを外してもらい行っています。

■岩見沢の地に約100年
市内の唯一の大学である岩教大。
大正12年(1923年)の設立から学校教員の養成大学として運営されてきましたが、平成26年(2014年)に芸術、文化、スポーツを専門とする大学として再スタートしました。
令和2年10月31日現在、755人の学生が在籍しています。

◆芸術・スポーツビジネス専攻
芸術・スポーツが持つさまざまな魅力を人々の喜びにつなげるために、マネジメント知識やビジネス手法、組織の運営に関する実践力を学んでいます。

◆音楽文化専攻
芸術に対する基礎的な知識から音楽に関する専門的な知識までを幅広い視点から学び、レッスンを通して演奏技術を日々磨いています。

◆美術文化専攻
絵画、書画、工芸、彫刻などの幅広い科目から自分の目指すジャンルを探り、研究室に所属した後は少人数体制で、個人に対応したきめ細やかな指導により専門性を高めています。

◆スポーツ文化専攻
競技スポーツ、フィットネス、アダプテッド・スポーツ※、アウトドア・スポーツなどの特性を科学的に研究し、スポーツ文化の専門的な知識や指導方法を学んでいます。

□アダプテッド・スポーツ
性別や年齢、体力、スポーツ経験の有無に関わらず、誰でも気軽に参加して楽しむことができるよう、ルールや用具を工夫し適合(adapt(アダプト))させたスポーツのこと

■北海道教育大学との連携
市は平成16年に北海道教育大学と相互協力協定を結び、教育、芸術、文化、スポーツの分野で、協力しながらさまざまな事業を行っています。

◆北海道教育大学岩見沢校BOX(i-BOX)
市と北海道教育大学は協働で、岩見沢複合駅舎の有明交流プラザ内に北海道教育大学岩見沢校BOX(通称：i-BOX)を開設しています。i-BOX では、学生による芸術活動の発信や地域との交流の拠点として、さまざまな活動を行っています。
「i-BOX のスタッフに話を聞いたよ!」(まるちゃん岩教大の学生がデザインしたi-BOXのマスコットキャラクター)

□i‐BOXの役割
i-BOX
尾崎　芳子(おざきよしこ) さん
私は、平成27年(2015年)からi‐BOXで働いていて、今は6年目です。
i‐BOXの活動には、二つの柱があると思っていて、一つは学生たちの作品を展示すること、もう一つは、インターネットやチラシなどを使って、岩教大のイベントの周知をすることです。
学校教員の養成大学は、教員として社会に出るというのが成果となりますが、芸術、文化、スポーツは、どれも成果を表すのが難しい分野です。
学生たちはアイデアをたくさん持っているし、技術力もあります。i‐BOXが学生たちの成果を発信することで、市民の皆さんに岩教大の学生のいる生活を楽しんでいただけるよう、お手伝いができれば良いと思っています。

□見るから応援に
訪れる人は、平成21年(2009年)の開館当初は年間800人くらいでしたが、美術学生の作品展示を始めた平成24年(2012年)から増え始め、去年は5千人くらいまで伸びました。リピーターさんがとても多いのが、i‐BOXの特徴だと思います。
展示を見に訪れた際に、i‐BOXでスポーツの試合日程の情報を得て、「岩教大が出場する部活動の大会を観戦するようになった」という方もいます。

□つなぐこと
学生は発表の場があり、市民の皆さんに作品を楽しんでもらう。見てもらうことで学生たちのやる気がアップして、それがまた新しい制作につながればと思います。
普段触れ合う機会が少ない市民の皆さんと学生の間に立って、それぞれの想(おも)いを伝えることで、〝かけ橋〞になれるよう奮闘中です。

□いつでも気軽に
i‐BOXは、学生たちの発表の場や情報を集めた拠点です。年末年始以外は、いつでもやっていますので、気軽に来ていただきたいです。

「i-BOX の名前のとおり、箱のような小さな空間ですが、学生たちの個性がぎゅっと詰まっています!岩見沢複合駅舎の中にありますので、通勤・通学の合間に気軽に足をお運びください!」(学生スタッフ美術文化専攻　金属工芸研究室　木津　彩(きづさやか)さん)

問合先：企画室