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今の子って、どんな勉強してるの?(2)

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北海道岩見沢市

■新たに学んでいること
□プログラミング教育
小学校では、令和2年度からプログラミングの学習が必修となりました。必修といっても、コンピュータの複雑な操作を勉強するのではなく、物事を順序立てて考える力(プログラミング的思考)を育むことを目的としています。
現代では必要不可欠なICT機器を使い、さまざまな情報を選択して活用する力や論理的な思考を働かせる力を身に付けるため、教科の枠を超えてプログラミング教育に取り組んでいます。
田中先生/算数の図形の単元では、プログラミングで〝直線を描く〟〝90度に曲がる〟といった指示を出して図形を描きます。どんな指示でどう動くか、子どもたちは試行錯誤しながら取り組んでいます
黒坂先生/プログラミングは全学年で取り入れていて、電気をつけたりロボットを動かしたりといったことも行っています。休み時間から作業を始める子もいるほど、子どもたちも楽しんでいます

◎プログラミング
専用の文字列などを使ってコンピュータに指示を出す技術

□小学校から英語を
小学3年生から英語の学習が始まります。3・4年生は〝外国語活動〟5・6年生は教科としての〝外国語〟の授業を行っています。
〝英語を使える岩見沢の子ども〟の育成を目指し、英語を母国語とする外国人講師(ALT)がすべての小・中学校の授業に参加しています。
一部の中学校では、日本語を使わない〝オール・イングリッシュ〟の授業を行っており、今後は市内すべての中学校で取り組んでいく予定です。

■心の教育
道徳が〝特別の教科道徳〟となり、教科書が配布されました。道徳が教科になったことで、ただ教えるのではなく、多様な価値観や思考に働き掛け、子どもたちが心を整理し、自分を見つめ直すことを目指した授業を行っています。

□ピア・サポート
子どもたちの自己肯定感を高め、主体的で協働的な授業づくり、より良い仲間づくりを進めるために〝ピア・サポート〟プログラムを実践しています。
ピアは〝仲間〟サポートは〝支える〟を意味します。子どもたちが他者と関わる中で、思いやりの気持ちを持って話を聴き、一緒に考え、異なる意見も認め合い、より良い人間関係を築く力を育むための活動に取り組んでいます。
黒坂先生/授業で自分の考えを発表する場面も、互いの関係が良くなければ成立しません。南小では週に1回、みんなでわいわい話しながらお互いを認め合う〝ちょこっとピアサポート〟という活動に取り組み、授業やクラスの雰囲気づくりに生かしています

□ふるさと教育
まちの歴史や文化、自然などを学ぶことを通して、子どもたちが岩見沢をもっと好きになれるように〝ふるさと教育〟を行っています。
この授業では、農家や地元企業・団体で働く人などを先生として招くこともあり、子どもたちが地域の人と関わる貴重な機会でもあります。
田中先生/南小では、農作物の収穫・販売体験や商店街のCM・パンフレットづくりなどを行っています

■先生にも学びの場を
学ぶことが多くなった子どもたちも大変ですが、それに対応する先生も学び続けなければなりません。
市教委では、教育の変化に対応し、質の向上を目指して、先生向けの〝経営塾〟〝養成塾〟〝実践塾〟を平成28年度から開設しています。年に8回から10回程度、先生の年代や立場に合わせたテーマで行い、これまでに延べ500人以上が受講しています。
教育実践の各分野で全国の第一線で活躍している先生を実践研究の講師として招いています。

■特別支援学級での取り組み〝クチトレ〟
特別支援学級では〝クチトレ〟に取り組んでいます。クチトレは口と口の周りの筋力を高めるトレーニングで、脳にさまざまな良い影響を与えることが期待されています。
これまでにコミュニケーションなどの自立に向けた力が向上した例などが報告されており、現在、希望者を対象に効果を検証しています。

昔と今とで、子どもたちが学んでいることの違いに驚いた方も多いのではないでしょうか。しかし、どの時代でも、より良い学校教育が人を育て、人をつなぎ、人を集め、より良い社会を形成する力となります。
市はこれからも〝子どもが輝く岩見沢〟を目指し、教育づくりを進めていきます。

問合先:市教委指導室(4西3であえーる岩見沢4階)
【電話】35-5127

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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